音楽のしおり

 

早稲田大学に100年以上続く「音楽の息吹」

  早稲田大学では毎年10月「ホームカミングデー」が行われます。そして同日午後は全卒業生が集う「稲門祭」です。そこで開催される「稲門音楽祭」を御存じでしょうか? 

大隈講堂・小野講堂・庭園などで「早稲田大学の音楽13団体(下記)」のOB団体が次々と出演し(写真)、素敵な音楽を披露します。

交響楽団、マンドリン楽部、応援団吹奏楽部、ハーモニカ、ギター、グリークラブ、混声合唱団、早稲田合唱団、モダンジャズ、ニューオルリンズジャズ、ハイソサエティオーケストラ、ハワイアン、タンゴ、 (右の写真をクリックすると拡大します)

早稲田には音楽を専門とする学部も学科もありません。けれども早稲田人は音楽が大好きで、集まれば「都の西北」を大声で歌い、プロの音楽家も沢山輩出しました。中には、タモリ氏(モダンジャズ)・浅井慎平氏(ハワイアン)など別分野で活躍される著名人も多くおられます。

早稲田での音楽活動のルーツは、今から110年前の明治36年(1903年)に遡ります。当時の早稲田学報に「早稲田に音楽部設置。24名。ケンダル氏(イギリス人講師)が指導担当」と記載されています。ケンダル氏が早稲田を去った後は、東儀鉄笛氏(早稲田大学校歌の作曲者)が音楽部の指導を引き継ぎました。初の演奏会は「早稲田大学創立25周年祝賀会」ですが、聴衆が殺到して暴徒化して延期されてしまいました。翌月、明治40年(1907年)11月27日、初の早稲田の音楽会が開催されます(神田青年会館)。音楽団体名称は「早稲田音楽会」。個別のクラブにはなっていません。

そして大正2年(1913年)10月「早稲田大学創立30周年:記念演奏会」が3日間に渡り行われました。ここで、交響楽団など個別の団体名称が初登場します。従って、早稲田大学交響楽団・早稲田大学マンドリン楽部は共に大正2年創立として、今年「創立100周年」を迎えました。なおグリークラブは上記の明治40年「早稲田音楽会」を発足点としており、現在創立106年目になっています。

戦後になるとジャズなどの新しい音楽が海外から入り、早稲田にも多くの音楽クラブが出来ました。そして早稲田にしっかりと根付きました。その中には「ニューオルリンズジャズやタンゴの学生サークルは早稲田にしかない」と言われるほどユニークなクラブもあります。

稲門音楽祭に話を戻しましょう。管絃楽から合唱まで、またジャズ等の軽音楽からクラシックまで、これだけ様々な形態の音楽団体が一堂に集まる音楽祭は類を見ません。

 そして現在、この音楽13団体は「早稲田大学稲門音楽連盟」として活動しています。

早稲田に100年以上息づく音楽サークルに、これからも御注目下さい。

(記)大橋忠弘(早稲田大学稲門音楽連盟幹事長)